ノラ猫の老後

　「偽善者」というのはののしり言葉でもありますが、
こんな日記を書いていても、偽善者を自認する私は、偽装事件の人のことなど言えないではないか。
　以前、私はたばこを吸っていましたが、そんな私に対して、頭は良いが口の悪い友人は言うでしょう、「百害あって一利なし。そのタバコ銭でアフリカの子供にワクチンを贈ったらどうか。」
　「不作為であるのだが、世界にはワクチンを求めて手を伸ばしながら今まさに死んでいく子供が居る時に、自分の快楽のための金のほうが大切なのか。」
　今は禁煙中だけど、酒、ウォッシュチーズ、お刺身、外食、ちょっといい靴や服、読みたい本、ワクチンではなく、自分のために金を使うという意味では、同じことだろうか・・・・・・。
　古紙の混入率を低めに偽装した製紙会社よりかは、悪人になった気分になる。

　いかん、凹む。明日も仕事だ、今週は休みもないし寝よう！

子供の頃に、とても厳しく教育されたように思う。
「嘘をつかない」というルール。

　昨年の数々の食品偽装事件、偽装請負、などなど、人として情けない事件が多発した。

　赤福の時には、小学生の息子をして「悲しい」と言わしめた。全く同感だ。

　お金だろうか、お金で買える豊かさなのだろうか。人間にとって「嘘をつかない」ことより大切なことはそんなものなのだろうか。

　こんな世の中だ。新しくパルプから作った紙を再生紙と偽って販売する分には、およそ罪悪感などわずかであったのだろう。

　道徳の喚起には、過剰なほどの処罰を与えるしかないのだろうか・・・