ノラ猫の老後

エンターテインメントショッピング「カイドキ」
　知人から、任天堂の小型ゲーム機を500円ほどで落札したという報告があった。しかも商品は新品のＤＳとのこと。不思議に思って調べてみると、「カイドキ」だった。
　同じようなサービスは結構たくさんあるようですが、落札があまりに安すぎて、なんだか胡散臭いなとしか思っていなかってんですね。でも、知人の話で聞いたので、少し安心して参戦してみました。
　このサービスは、簡単に言うと次のような流れです。
　たとえば、ｉｐａｄ32Gの入札期限が残り２０時間で１円からの入札スタートだとします。入札は１円ずつしか増額できません。１円なら安いので入札すると２円になります。それでも安いですね。残り時間も２０時間あります。
　残り時間までにみんなが入札して競りあがるわけですが、それでも最終落札価格は定価の９６％ｏｆｆだったりします。えらい安いですね。
　５万円ほどの商品が２０００円くらいで落札されていたりします。それでも事業者はもうかるわけです。
　その理由は、
(1) 入札するためには一回の入札につき１枚のコインが必要です。
　　コインはたとえば１００枚で４５００円程度ですので
　　１枚４５円かかります。落札額が２０００円ということは
　　２０００枚９万円分のコインが消費されているわけです。
　　さらに代金の１０００円も業者に入ります。
　　すると、なんと売り上げは９万１千円です。
　　もちろん、もっと儲かることもありますし
　　逆に店側が損をしているケースもあると思います。
(2) ２０時間たっても新しい入札があるたびに期限が延びます。
　　長いときは更に１０時間２０時間とかかかるようです。
　　一回の入札で４５秒とか伸びるので、
　　その間にまた新しい人が入札しますよね。
　　２００回ほど入札した人は後に引けなくなりますね
　　でも、一人を除いて他は負けるわけです
　　　
それでも、これが結構楽しかったりします。
エンタテインメントショッピング！なるほどです。

　この楽しさっていうのは、オークションではなくパチンコに近いものです。ｉｐａｄくらいならまだしも、１５万円ものテレビだと落札額も５０００円とかになります。これに５００回入札すると２万円以上を使うことになって、落札できなければ遊戯費としては結構な高額になってしまいます。引くにひけずに高額な入札をして、結局は定価近くでかったりしてしまうこともあるでしょう。ちなみに一部の高額商品には買い取り機能というのもついています。その辺は良心的だと思います。どうせ買うんだという気持ちで参加すると強いでしょうが、それでもよく考えて入札しないといけません。

　パチンコの監督官庁は警察庁ですが、このオークションも射幸心をあおる部分があるので、誰かがしっかり管理しないといけないと思いますね。

　ちなみに「カイドキ」はあのヤクルト球団買収に興味を持ったとか言うサイバーエージェントの関係会社です。なので、まずまず信頼できそうですが、類似のサイトはたくさんあります。ハッカーなんかもいることですし、もしも不正が行われたりしても、参加者はほとんど気づかないでしょう。

　われわれ、消費者がしっかりしなくてはならないのですが、遊戯や賭博で身を滅ぼす人は結構いますので、対策も必要ではないかな。
　はまる人がでて、セミプロみたいな人がでてきて、また次のステップに入っていくことでしょう。
　同時に更に新しいシステムを考える人も現れるのでしょうね。パチンコというビジネスモデルをネットに置き換えて、新事業を考えたのか、米国のモデルなのか知りませんが、いろいろ考えますねぇ。

ＢＴＯパソコン.JPさんのサイトにも詳しく書かれています。