ノラ猫の老後

久々に金曜日らしく、社外の方と会食。
焼鳥＆鉄鍋メインの気楽な飲み会ですけど

５人でしたが、それぞれ異なる業界からですので
接待や社内飲み会とは違って、仕事中心の会話にならず、
久々に新鮮な会話でした。

そんな中で、今時の若者（こう言うと自分がオヤジくさく感じる）は、
より高い給与が欲しいとか、ベアに強く期待するということが
あまりないとの話。

単に、彼らの方がデフレ時代を冷静に把握しているということかもしれないが、オヤジだってデフレの現象面くらいはわかっている。
私の意見はこう、
彼らが夢見る学生であったころは、今の４０代あたりが学生であったころと
比べると、概ね物質的にも、情報的にも豊かであったであろう。

ある程度、豊かな生活をしていた彼らの生活から上を見ると、
　「贅沢」「豪華」「華美」が見えるのだろう
オヤジ世代が見ていた上というと
　「少し豊かな」生活という程度だったんじゃないか。

その差を説明するのに、
たとえば、子供の頃、
男なら、「ラジコン」「腕時計」「ステレオ」「望遠鏡」といったもの
を持つことが容易であったかどうかという点で比較したい。
とても欲しかったこれらのものを中学生で持っていた４０代５０代は
少数派であろう。でも今の２０代の多くは持っていたか、
欲すれば入手できたんじゃないだろうか。

向上心に燃えていたオヤジ世代と
一定の豊かさに達している若者世代の差は大きい。

一方で、上に上がることばかり考えていた親父達に比べて、
上があまりない若者達には、ヒルズを目指す一部のものを除いて
今の生活より上がるという期待や意欲が少ない可能性がある。
４０代５０代から野心や向上心を除いた姿は想像できない。
今の若者の気持ちをオヤジ達が理解できない理由のひとつ
なのかもしれないな。

数年前のマーケティング会議の中で、今後の流通事業における
ターゲットを団塊ジュニアと設定したとき
豊かなモノと情報、高度な教育を受けていることに加えて
団塊世代が生涯をかけて購入した住宅があり、少子化ゆえ
彼ら彼女らが結婚すると住宅という資産が倍になる。
そんな分析があったことを思い出す。

私も２世代ローンたっぷりの団地をひとつ残してあげよう